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2023年02月05日 [渋谷区の経営コンサル]

取締役の心得とは

 多くの企業では6月の株主総会に向けて、2月中旬頃に取締役候補における内定時期となります。今回は取締役になられたばかりの方への応援メッセージをお送りいたしと思います。私も企業で取締役を経験したのですが、その反省も込めます。 
 取締役に抜擢される人は間違いなく優秀で、多くの成果を出された経験をお持ちだと思います。しかし取締役になられた後、パットしない人も多いのも事実です。うまくいかないのは取締役のあるべき姿を学ぶ機会が無いと考えます。毎年この時期から役員候補向けの企業研修が開催されておりますので、あるべき姿を描けるように学ぶ機会に参加してほしいと思います。現状でのギャップが把握できれば、そのギャップを埋めるべき方策を考えることができるからです。法的面での違いは部長までは雇用契約、取締役は委任契約であることです。委任契約とは専門的な事柄を専門家に依頼する契約となります。従って業務成果において結果責任を求められ、労働法による一定の権利が保障されていないため、相互解除の事由により、自らが責任をとることもあります。一方でリスクを恐れたり、忠実義務を怠ると任務懈怠責任にも問われたり、社長や他取締役への不正やミスに対して何も言わない場合は監視義務を怠ったとしての連帯責任の可能性もありうることになります。社長の言うことにただ盲従する行為は一種の任務懈怠責任になります。一方で私は社長との対立軸に対し、公の場で対立するケースがあり、これは社長の権威が失われ組織の秩序崩壊につながることを実感した反省があります。その場合はじっと我慢して、一旦社長のご意見に従って再検討し、後日修正案を提出します・・・と言えればよかったと感じております。
 取締役の組織内での立場や将来は、上役への忖度よりも、顧客への提供価値と部下からの信頼も依拠しております。取締役に無理難題をおしつける社長ほど成果を出す可能性が高いといわれます。取締役は難易度の低い仕事を部下に任せ、難題に挑むのが役割です。 部下を育成しつつ、会社の将来価値に貢献できる取締役になられることを期待いたします。                                                      

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